馬たちと重機
馬たちの放牧場は、隣の耕作していない畑を借りて、うちの敷地とつなげて使わせてもらっている。
北側が道路沿いの畑で、馬たちが首を出しても道路にはみ出さないよう、柵はだいぶ内側に設置している。
私の前にこの畑を借りていた人は、長い間耕作していて、トラクターを使っていた。
耕すたびに、畑の土が道路に少しずつはみ出して、そのまま固まってしまっていた。
一度も見たことなかったのだが、道路には側溝があって、埋まって見えなくなっていたそうだ。
そのため、雨が降ると道路が冠水してしまい、なかなか水が引かなかった。
先日、近所の方が、親戚から借りた小さなユンボ(重機)を持ってきて、側溝の上にかぶさっていた土をどかしてくれた。
手作業ではどうにもならない状況だったので、本当にありがたかった。
ユンボは、側溝を覆っていた土をどんどん掘り起こして、放牧場のほうへ積んでいく。
馬たちはユンボに驚くかと思ったら、土に生えていた雑草を食べようと、3頭で土をあさっていた。
陽は、お腹いっぱいになったのか、飽きてしまったのか、途中でピヒヒ~ンと鳴きながら走ってきた。
食べているときは一心不乱という感じの陽。
最近は、人間にかまってほしいとき、「遊ぼう」と言っているみたいに、ヒヒ~ンと呼びかけるようになった。
このときは、まだ電気柵が壊れていたので、馬たちは柵ギリギリまで首を突っ込んでいた。
”危険さわるな!”の標識がむなしい
遊んでほしくて走ってきた。