楽の跛行
今年に入ってすぐ、楽が詩に乗っかろうとして詩に蹴られ、しばらく前足を痛めていた。
楽は、詩に発情をうながしたのだと思うけど、詩は妊娠していたので受け入れなかった。
馬たちの群れでは、発情していないメスにはオスは近寄らないという。
どうせ蹴られるからだ。
楽はまだそのことがよくわかっていなかったんだろうと思う。
よく詩に乗っかろうとして、蹴られていた。
その後、楽はどうも右後ろ足を痛めたようだった。
歩いているときは気が付かなかったが、速足をさせたときに、跛行している、今は差別用語になるのだが、わかりにくいので、つまり軽いビッコなのがわかった。
この跛行は、ちょっと原因がわからず、しかも長引いていた。
獣医さんに聞くと、「まあ大したことないでしょ。様子を見たら」と言われた。
なかなか治らないので、もう一度聞いてみると、「大したことないだろうけど、カルシウムをやってみたら」と言われた。
獣医さんによると、カルシウム不足で跛行することは珍しくないのだとか。
笹や篠にはカルシウムが多いので、切ってきてあげたらいいと言う。
笹で思いついたのだけど、道産子は、北海道の山の中で、特に冬は笹を掘り返して食べて生き延びてきたと聞いている。
道産子たちは、笹をとてもたくさん食べてきたのだ。
とはいっても、毎日笹を取ってくるのは、平日はちょっとムリだなと思った。
そこで、いつもエサを買っている酪農協会で、カルシウム飼料を買って与えるようにした。
それから1ヶ月、跛行は少しよくなっている。
もしかすると効果があるのかもしれないので、カルシウムは続けてみようと思う。
詩に乗ろうとしていた楽
固いエサのヘイキューブを食べようとする陽。食べ切れなくて、詩が食べてしまった。