馬たちの性格
陽は、生まれたときから人間が近くにいる環境にいるせいか、今のところ、人間の行動や人工物にあまり驚いたりしない。
楽は、わりと臆病で、見慣れないものをいちいち怖がったりする。
詩はというと、もともと図太い性格だったけど、子どもを産んでからさらにパワーアップしたような気がする。
怖いものなど何もない、というどっしりとした雰囲気がある。
馬のことを教わっている先生は、昔騎手だった。
楽と詩の性格のことを話すと、「男は繊細なんだ。人間と同じだぞ」と言う。
先生の話によると、競走馬がゲートに入らない場合、オスだったら、怒るとあっさり入る場合もあるという。
でもメスの場合は、ヘタに怒ると、その場で寝転がって余計に動かなくなってしまうことがあるんだとか。
メスは一度こじれると、二度と言う事を聞かなくなるから、「ここはいいところだよ」となだめすかせてゲートに入れると言っていた。
「どうだ、人間と同じだろう。」と言う。
確かにそういう傾向があるような気もするが、個体差もあるだろうとは思う。
神経質なメスもいるだろうし、鈍いオスもいるだろう。
それこそ人間に当てはめれば、思い浮かぶ人がいる。
陽は、臆病で甘えん坊な父親と、図太くて自己主張も強い母親から生まれた。
これからどんな大人になるのか、楽しみ半分、心配半分に思っている。
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