陽の血統登録
先日、日本馬事協会の方が、陽の血統登録に来てくれた。
登録の申し込みをしたときに、けっこうお金がかかるのかと思っていたら、在来馬のキャンペーンかなにかで、タダということだったのでラッキーだった。
登録は、実際に馬を見て確認するだけなのかと思ったら、両親である楽と詩の体高や胴回り、足の長さ、太さを測ったり、かなり細かくチェックしていた。
陽のほうは、毛色は月毛ということだった。
ひととおり終わって、楽と詩の登録書の原本を渡して、書類に印鑑を押した。
1ヶ月後くらいに、陽の登録書が届くということだった。
ところで、陽の額には白い毛がある。
額に白い毛があると、道産子とは認定されず、日本ポニーになると聞いていた。
陽は大丈夫なのかということと、前から疑問だった、楽が芦毛という件。
道産子には、粕毛という芦毛によく似た毛色があるけど、どう見分けるのか聞いてみた。
日本馬事協会の方は親切に教えてくれて、もう一度馬たちのところへ向かうと、馬の顔を見ながら説明してくれた。
「たとえば、まつ毛やまつ毛の上のほうが白かったりすると芦毛で…」
「あっ…!」と協会の方は言った。
額の白い毛がわかったのだろうか。
やっぱりポニー?
「芦毛だ。」と協会の方。
えっ?芦毛?
「この子馬は芦毛です。ほら、まつ毛とその上の部分、目の周りも、額のほうまで白いでしょう。これが芦毛なんです。」
そうなんだ…。余計に混乱するかも。
確実に判断する方法として、毛を取って行って毛根を見れば、芦毛の遺伝子があるかどうか確認できるという。
そこまでやる人いるんですか?と聞いたところ、馬術などの世界では、高価な馬は毛色も重要になるから、確かめる人もいるということだった。
「そうですか。楽も陽も白くなるんですね。」と言うと、
「そうですね。でも、もし将来白くならなかったら、またご連絡ください。」と協会の方は言って、さわやかな笑顔で去っていった。
「毛色、よく見てみ」と言わんばかりの陽。
「ほら」
「ほらほら~」 …よくわからないということがわかっただけでも収穫だった。