冬の馬たち 冬の差し入れ
春から秋の間は、雑草も伸び放題、畑の野菜もたくさん取れるので、馬たちにとっては楽しみの多い季節だと思う。
ご近所さんが、雑草を刈って放牧場に入れてくれたり、野菜くずや葉っぱの部分など、差し入れしてもらえる。
それが、冬になると、雑草は枯れ、取れる野菜が少なくなって、差し入れが少なくなってしまう。
秋までは、あまり食べなかった枯れ草も、冬になるとケンカしてまで食べている。
乾草のエサは十分やっていると思う。
でも、馬たちにとって差し入れというのは、特別な楽しみらしい。
今の時期、もう収穫は終わってしまっているけど、かろうじて、大根、白菜、かぶなどを差し入れしてもらえることがある。
馬たちは、いつも差し入れしてくれる人の軽トラを覚えていて、走ってくる。
軽トラなんてどれも同じに思えるけど、ある程度は見分けられるらしい。
一年中変わりばえのしない乾草と違って、その時々に取れる野菜や雑草は、一番季節を感じることができる。
馬たちにとって、気候の移り変わりを感じ取るためにも、本能的にも必要としているのかもしれない。
人間が来ると、差し入れを期待して近寄ってくる。
何でも噛む陽。試しにハミを口に近づけたら、パクッと噛んだ。