馬たちとサッカーW杯
連休中、午後から行ってもいいかというメールが友達から来た。
バイクが趣味の大村さんは、最近大型免許を取り、カワサキの大きなバイクを買って、毎週末に乗り回していると聞いていた。
今日は気が向いて、うちに来ようと思ったということだった。
若い頃、サッカーファンだった私は、浦和レッズや日本代表の試合を追っかけていた。
1998年、日本代表のW杯初出場となったフランス大会でチケット交換をした、それが大村さんのサッカー仲間、笹川さんだった。
東京でチケット交換をしたあと、笹川さんたちとはフランスで再会した。
彼らは、1990年のイタリア大会で知り合い、3度目のW杯観戦だったそうだ。
それがきっかけで交流が始まった。
こんなに長い付き合いになるとは思わなかったけど。
彼らは、日本戦には興味がなく、ブラジル、アルゼンチン、スペインの試合をいつも観戦していた。
私は、いつも1試合は日本戦を見ることにしていた。
そんな事情もあって、一人旅でW杯を観戦していたが、気がつけば、だんだん彼らと一緒に行動するようになっていた。
2002年日韓大会、2006年ドイツ大会、そして、2010年南アフリカ大会と2014年ブラジル大会では、日本戦以外では、ほとんど一緒に行動するようになっていた。
この日は、たまたま母が家にいた。
大村さんは、年末にみんなで飲み会をすることになってるけど、そこでロシアのことを話し合いたい、と言った。
2018年、ロシア大会。
馬を飼い始めてしまい、さすがに現地観戦は難しいと思っていた。
大村さんは母に、「お母さん、馬の世話お願いします!」と明るく言った。
母は、「どうせ行くつもりだと思ってたけど…」と苦笑い。
母は、私がW杯に行くなら、その期間中、友達を呼んで飲み合宿をしようかなと、うっすら計画していたという。
そうはいっても、実際にロシアへ行くかどうかは、これから悩みどころになると思う。
大村さんのロシアへの思いは強い。
「笹川さんが2018年に還暦だから、もう最後のW杯だ。赤の広場で赤いチャンチャンコを着せよう」
でも、2014年のときも、最後のW杯と言っていたので、ロシアが本当に最後になるのかどうかは、誰にもわからない。
昔サッカーをやっていて運動は得意ということだった。速足まで軽くできてしまった。
ご自慢のバイク
日本が大躍進を遂げた2010年南アフリカW杯。試合前に集まっていた子どもたちと記念写真を撮った。
ヨーロッパに占領されていた歴史があるせいか、南アフリカは馬術が盛んらしく、見学してきた。