道産子(北海道和種馬)飼育日記

埼玉県で道産子3頭を飼育しながら会社勤めしています。

馬の理解する言葉

そういえば、物置に入って夢中でエサを食べていた馬たちを、母はどうやって外へ出したのだろう。
聞いてみたら、「バック、バ~ック」と言って、後退させて外へ出したという。

 

食べてるのに、よく言うことを聞いたなあと思った。

 

普段から、バックバックと言って、後退させることはよくある。
小さな動物のように、抱っこしてどかすことができないので、どいて欲しいときは、馬にも協力してもらう必要がある。

 

馬に乗ったときも、速足をさせるときは「速足」、駆け足をさせるときは「駆け足」と言葉で指示している。
本当は、足でちょっと蹴るなどの合図を出して、馬を動かせるようにしないといけない。

 

楽も詩も、まったく未調教の状態から、初めて鞍をつけて、おっかなびっくりまたがって…という過程があったから、馬を動かすのにおそるおそる言葉で指示する、という状況がしばらく続いていたのだ。

 

楽がやっと乗れるようになってきた頃、馬に乗り慣れている人に乗ってもらったところ、足で蹴って合図を出した。
すると、楽は何事かと驚いて、ズザザザザザと後退してしまった。

 

今は足での合図もだいぶ慣れてきた。
最初は、いきなり合図で教えるより、言葉で教えたほうが、馬たちにも伝わりやすいような気がする。

 

最近、ところどころ黒くなってきた陽

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突破する馬たち

馬たちは、食べるためだったら、すごい執念を見せる。
よく草食系と言うけど、ものすごく食い意地の張った草食動物のことは、なんて呼んだらいいんだろう、と考えたりする。

 

馬たちは、どうやったらエサにありつけるか、いつも考えている。
頭も使うし、チャレンジもする。

 

先日、母がうちに帰ってきたときのこと、馬がいないことに気づいた。
あわてて探すと、3頭とも物置の中にいたという。
みんなで楽しそうに積んであったエサを食べていたそうだ。

 

話を聞いたとき、私が物置を閉め忘れたのかと思った。
でもそうではなく、楽が扉をこじ開けたようだ。
母が馬たちを外に出して、物置を閉めたあと、楽がまた扉をこじ開けようとしているのを目撃したそうだ。

 

物置の扉は、左右に開く引き戸になっていて、取っ手はあるけど、馬から見たら小さいものだし、今までは開けることはできなかった。
きっと日々練習して、開けられるようになったんだと思う。

 

とりあえず、取っ手と取っ手に、自転車につけるワイヤーのカギをつけて、扉が開かないようにした。
それでも、夜中にガタッ、ガタンと音がしたので、開けようとしていたんだと思う。

 

寒くて外へ出たくないし、開きませんように、と祈って寝た。

 

 

隙間から物置に入ってきた陽を出そうとしたときに、のぞきにきた楽

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虫vs馬&人間

一日中外にいる馬たちは、寒さ、暑さ、雨や風のほかに、虫という天敵がいる。

 

夏には蚊が大量に飛んでいて、どうしたらいいか、いろいろ頭を悩ませているけど、なかなかいい方法が見つからない。

 

場所によっても虫の種類や数が変わるようで、近所で馬を飼っている人の話を聞いてみても、蚊が特に多いところ、アブが多いところ、家畜を刺すサシバエが多いところ、いろいろある。

 

こちらに引っ越してきてから刺されるようになって、いまだに正体のわからない虫がいる。
これに刺されるとすごく痛いしかゆいし、1週間ぐらい腫れているときもある。
ブヨ?かと思ったけど、ブヨよりも小さい存在を感じる。

 

ネットで調べてみて、もしかしたらヌカカという虫じゃないかなあと思っている。
3~5ミリのブヨに対し、1ミリ~数ミリの、糠のように小さい蚊。
服の中にまで入ってきて刺す、春と秋に多い。

 

馬たちも、目の周りや足の付け根など、毛が薄い場所を刺されているようだった。
蚊なんかより、こっちのほうがよっぽど問題だということに気づいて、どうしたらいいか、考えているうちに冬になってしまった。

 

ネットで見た虫対策の中には、殺虫剤を吹きかけた蚊帳を外に設置して、蚊帳の中に虫を引き寄せる誘引剤を入れておく、というのがあった。

 

ドライアイスなど、二酸化炭素が発生する誘引剤を目指して、蚊帳の中へ入ろうとした虫が、蚊帳に接触して死ぬ、らしい。

 

…ホントにうまくいくんだろうか。


外でどうやって蚊帳を設置するか、ということも含めて、春までには何かいい方法を考えてみたいと思う。

 

 

最近は雨が多かったので、少し砂が敷いてある丸馬場が昼寝には気持ちいいらしい。

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いろいろ壊す馬たち

放牧柵を作るときに、材木で作る場合や、単管パイプで作る場合がある。

 

うちはプラスチックの柵で、中国から個人輸入で購入した。
日本でも、バイナリフェンスという名前で売り出されていて、家の周りに設置する人もいるようだ。

 

材木の場合、どんなに防腐剤を塗っても、地面に直接埋めてしまうと数年で腐ってきてしまい、そのうち馬が壊してしまう。

 

単管パイプで作る場合は頑丈だけど、パイプ同士の接続部分で馬がケガをしてしまうことがよくある。

 

プラスチックの場合はこうした心配があまりないけど、馬の力では簡単に壊れてしまう。

 

なのでうちは、柵の内側に電気柵を通している。
電気柵は、小さな箱の上に小さなソーラーが付いていて、箱の中のバッテリーに蓄電する。
そこから、柵の内側に回している電線に弱い電気を流す。

 

静電気程度の刺激だけど、馬は一度触ると、もう触ろうとしない、これで本体のプラスチック柵も安心…と思っていた。

 

ところが最近、プラスチック柵が壊れているのを何度か発見した。

 

どうも電気が流れていないらしい。
壊れているなら直さなければならないので、販売元に送って見てもらうことにした。

 

いつから電気が流れていなかったのかわからない。
馬たちは、いつ気がついたんだろう。

 

柵を壊すのは、柵の間から首を伸ばして、外の草を食べようとするのが原因だ。
もっともっとと首を伸ばすうちに、バキッと壊してしまう。
食べたい気持ちはわかるけど、外へ出て行ってしまったら大騒ぎになってしまう。

 

今はヒヤヒヤしながら、直った電気柵の到着を待っている。

 

 

青い線が電気柵

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内側の電気柵が壊れているため、本体の柵を壊してしまった。

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力が有り余る陽

先日、クラさんが来たときのこと。

 

詩を馬装してクラさんが丸馬場で乗っていると、陽が丸馬場の周りを走り始めた。
いつもはウロウロしているだけなのだが、最近、力がついてきて、ちょっと気持ちが盛り上がってしまうと、全力で走り出したり、跳ね回ったりするようになった。

 

丸馬場はゴムのロープでふさいであるだけの簡単な出入口になっている。
陽はとうとう、そのロープを突破して丸馬場に飛び込んできた。

 

詩は陽のすることにいちいち驚かないけど、クラさんも私も冷や汗をかいた。

 

陽は、詩のおっぱいを飲んだあと、珍しく神妙な様子で、詩のあとにずっとついてきていた。

 

楽や詩と違って、生まれたときから人に慣れている陽。
でも、どんどん大きくなっていくのを見ていると、鞍付けなども、早めに始めたほうがいいのかもしれないと思った。

 


切れてしまったゴムのロープ

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丸馬場の外で走り始める陽

 

丸馬場に突っ込む陽

 

詩について歩く陽。乗馬の練習をするには、気が散ってしまう状況かも。

 

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クラさんの流鏑馬修行

先日、またクラさんが遊びに来た。
馬に乗るのが楽しくなったそうで、今日もまた、弓と馬の練習をした。


詩を馬装して、丸馬場でゆっくり歩いてみる。
前回は速足を少しやってみたけど、今回はゆっくり歩くだけで、馬の動きに慣れたいということだった。

 

乗馬経験はないけど、何度か乗っているうちにコツがわかってきたようで、最初に比べたら、ぎこちなさがなくなっていた。
弓のほうも練習熱心で、バンバン的に当たるようになっていた。

 

あとは継続できるか、というところなのかもしれない。

 

今年に入って、楽と詩がある程度乗れるようになり、特に陽が生まれてからは、毎週のように人が遊びに来るようになった。
できれば、何人か続けて来てくれたらなあ…と思う。

 

クラさんは写真など好きに使ってかまわないということなので、クラさんの話が多くなってしまう。
陽はまたハーネスを付けてみた。

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雪の日の馬たち

11月24日、東京都心では観測史上初という積雪になった。
前日の深夜から雨が雪に変わるという予報だったので、本当に積もったら会社休も、と思っていた。

 

雪が降るほど寒い日の朝は、外の水道が凍ってしまうため、蛇口に雑巾を巻いて寝た。
翌朝おそるおそる起きてみると、積雪どころか雨も降っていない。
地面も乾いていたので、夜の間も降らなかったんだと思う。

 

なあんだ、と拍子抜けした。
水道も凍ってないし、いつものように朝の世話をして家を出た。
そのころからパラパラ雨が降り始め、そのうち、みぞれになった。

 

会社に着くころには雪に変わっていて、朝の時点では積もらないだろうと思っていた雪は、特に埼玉のほうでは、けっこう積もってしまった。

 

あとで母から聞いた話では、馬たちはほとんど軒下にいたようだけど、外で遊ぶこともあって、楽と陽は追いかけっこもしていたらしい。
雪が降ると馬たちのテンションが上がるようで、雪が積もったときは会社を休むつもりでいたから、残念だった。

 

次はいつ降るかわからないけど、そのときはゆっくり馬たちの様子を見ていたいと思う。

 

雪の中、外に出ていた3頭

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雪景色になっていた

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今年の1月、雪の中で走っていた楽と詩

 

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