道産子(北海道和種馬)飼育日記

埼玉県で道産子3頭を飼育しながら都内へ通勤しています。

馬たちとカイロプラクティック その1

以前、楽が前足を痛めてしまったことがあった。
一週間ぐらいでよくなったけど、今度はその直後に後ろ足を痛めたようだった。

 

歩いているときはあまり違和感を感じないのに、速歩や駆け足になると、おかしいと思える状態が続いていた。
獣医さんの意見では、様子見ということだった。
ところがなかなか治らない。
そこで、自分が診てもらっているカイロプラクティックの先生に相談してみた。

 

先生は、楽が走っている動画などを見て、馬は施術したことないけど、と引き受けてくださった。

 

ある休診日の午前中、先生が到着した。
楽がちゃんと大人しく施術を受けられるのか、ちょっと心配した。
先生といろいろ相談して、慎重に様子を見ながらということになった。

 

最初に、リードを使って楽を歩かせたり速歩をさせたりしてみた。
先生は、歩いているときも微妙におかしいね、という。
早速、後ろ足を触り始めた先生。
ちょっとヒヤヒヤしていたが、楽は大人しくしていた。

 

触ってみてすぐ、先生は、後ろ足は両方ともおかしいよ、という。
どうも痛いというより、足がうまく上がらない状態なんじゃないか、ということだった。

 

とりあえず施術してみようと、先生の武器を出して施術が始まった。
先生の施術方法は、アクティベーターという注射器のおもちゃのようなものを、問題のある部分に当てて、パチン、と軽い振動を与えるというものだ。
自分が通い始めたころ、正直こんなのが効くのだろうか…と思ってしまったが、去年、ガンコな腰痛に苦しんでいた私にもすぐに効果があった。

 

パチン、パチンと楽の足を施術していく。
この方法はアメリカ生まれだそうで、アメリカでは実際に馬の施術にも使われるということだった。

 

ひととおり終わって、もう一度楽をリードで歩かせたり速歩をさせたりしてみた。
さっきよりも多少足が上がっている。
先生は、いったん今日はここまでにして、来週また来てくれる、ということになった。

 

先生来たよ、と呼びに行ったけど、なかなか起きてこなかった。

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後ろ足を中心に診てくださった

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アクティベーターの施術

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私が前に立っていたので、施術中も服など噛もうとしてきた楽

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流鏑馬練習~冬の埼玉~

週末、またクラさんがやって来た。


いつものように、弓の練習をやって、次は馬の練習。


なんだかいつも同じで、ちょっと飽きてきた。
クラさん、おもしろいギャグでもやってくれないかなと思いながら、弓の練習の時はコタツでゴロゴロしていた。


前回から、馬の練習は、乗る前に馬装するところからやっている。


まず、放牧場にいる詩を捕まえるところから。
詩の頭に無口を付けて、それにリードを付けて引いてくる。


前回もそうだったけど、詩がなかなか無口を付けさせてくれず、苦戦していた。


なんとか馬房まで引いてくると、陽もついてきた。
詩に鞍を乗せて、腹帯を締め始めたけど、これまた一苦労。


そんなとき、当然邪魔しに来るのが陽。


夢中で鞍を付けるクラさんに、いきなりドンッとバックでぶつかってきた。
うわぁっ!と不意をつかれ驚くクラさん。


陽は、体がかゆい時、かいてほしいところを人間に押し付けてくる。
この時は、お尻がかゆかったらしい。


「あとでかいてあげるから!」と言っても、「お尻かいて」とグイグイ突っ込んでくる。
この様子がおもしろかったので、正直これで満足した。


なんとか馬装したクラさんは、しばらく詩に乗って練習を終えた。



馬装中も邪魔しに来る陽
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詩の馬装後
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詩の手綱を噛んで引っ張るのも好きな陽
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陽のはじめてのひとりごはん

馬たちにエサをやるとき、陽が生まれてからは、楽を馬房に入れて、詩と陽は一緒に食べさせていた。


馬たちは、群れができると、上から下まで順位が決まってしまう。
みんな一緒にエサをやろうとすると、上の順位の馬が独り占めしてしまうことがある。


楽と詩では、詩のほうが順位が上で、2頭一緒にエサをやると、詩が楽を威嚇して、エサを独り占めしてしまう。


陽は、これまでは問題なく詩と一緒に食べていた。


ところが最近、詩は陽のことも時々威嚇するようになった。
陽も大きくなれば、群れの一員として、ボスの詩には遠慮しなければならなくなる。


というわけで、陽の新しい飼い桶を買った。
これからは、3頭別々にエサをやろうと思った。


日曜の朝、楽と詩をそれぞれの馬房に入れて扉を閉めた。
3頭それぞれの飼い桶にエサを入れた。


3頭ともすぐに食べはじめた。
ところが、陽はすぐに落ち着かない様子をみせた。


馬房の扉は閉めてあっても、入れないだけで、楽と詩は目の前に見える。
それでも陽は、不安そうにウロウロしはじめ、エサどころではないようだ。


普段はヤンチャで我が物顔の陽。
意外な一面を見た気がした。
気が小さい楽の子だなと思った。


仕方なく、陽のひとりごはんは諦め、詩の馬房の扉を開けると、陽は自分のエサを残して、詩の馬房に入って一緒に食べはじめた。



落ち着かない陽
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お父さんお母さんを見つめる陽
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陽のエサは、あとで詩が食べてしまった。
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ボクはひとりごはんはまだ結構ですから…。
なんだかしおらしい雰囲気になっていた。
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冬の馬たち 堆肥

馬たちがあちこちに落としている馬糞。


今の時期、朝はカチカチに凍っている。
毎日拾って堆肥場に積んでおく。

 

よく堆肥として使われる馬糞や牛糞。
馬と牛とでは体の構造が違うこともあり、同じ草食動物でも糞の中に含まれる微生物の種類や数は違うらしい。

 

牛は胃袋が4つあって、消化が進んでから出てくるので、糞には水分も多い。
馬糞は、消化しきれずに出てくるので、空気が多く含まれていて、堆肥場に積んでおくとすぐ発酵しはじめる。

 

冬の堆肥場は、もくもくと湯気が上がっていて、入る勇気はないけどここに入ったら温かそうだなと思う。

 

何日か経つと、馬糞は発酵が進んで臭いがなくなってくる。
堆肥場は、温度が高くなると、70度ぐらいまで上がるそうだ。
これが殺菌にもなるし、消化されずに出てきた雑草の種も芽が出なくなる。

 

これをまた軽トラに積んで、放牧場に戻している。
そのままもうしばらく置いておけば、ミミズやカブトムシの幼虫が住むようになり、堆肥としてもいい状態になる。

 

馬糞堆肥でつくった野菜や果物は甘味が増す。
薔薇の栽培にもとてもいいそうだ。

 

だから、みんな持って行ってくれないかな、と思う。
ところが、いつでも好きなだけ持ってって、というこちらの都合通りにはいかない。

畑に堆肥を入れる時期はだいたいみな同じで、3月ごろ譲ってほしいと言われる。

 

3月ごろいい状態の堆肥にするには、どこまでを放牧場に戻して、どこまで取っておけばいいか考えている。

 

 

一輪車で馬糞を拾いに行くと、だいたい楽と陽が邪魔しにくる。

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楽と陽

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陽と詩

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冬の馬たち 日の短さ

3月ぐらいになると、だいぶ日が長くなって、朝起きたときはもう明るくなっている。

 

今の時期はまだ、朝エサをやりに出るときはまだ真っ暗。
月や星がきれいで、完全に夜空という感じ。
ヘッドライトをつけて出ていくと、馬たちはもう出入口で待ち構えていて、ライトの光にまぶしそうな顔をする。

 

冬の間は、起きる前にタイマーで暖房をつけているため、たぶん室外機の音で人間が起きてくるのがわかるんだと思う。
部屋の電気をつける前から、もう出入口に集まってきているのがわかる。

 

日が長くなって、暖かくなると、朝は暖房もつけないし、明るいから電気もつけなくなる。
そうすると馬たちは、人間が起きてきたことに気付かないことがあるらしく、出ていくと放牧場で寝ていることがある。

 

馬は暗いところでもわりと目が見えるようだ。
とはいっても、夜の暗闇は、慣れていないと、不安に耐えられないという話はよく聞く。
普段、馬房に入れて飼われている馬は、夜放牧されると、不安を感じて脚が腫れるまで一晩中歩き回ったりすることがあるそうだ。

 

楽も詩も、生まれてからずっと昼夜放牧で育ったから、夜も馬房に戻らず、よく外で寝ている。

 

夜の放牧に慣れている馬なら、昼夜放牧にしたほうが馬にとってはストレスが少ないことはわかっていたけど、飼い始めた頃は、夜脱走したらどうしよう、と人間のほうが不安だった。

 

馬の睡眠時間は短く、2~4時間とも言われている。
人間が寝ている間も、馬たちは活動している。

 

人間の知らない夜の時間を、馬たちはどんなふうに過ごしているのか、体力があるときにこっそり観察してみたいと思っている。

 

 

日が短いので、週末もダラダラしていると、あっという間に夕方になってしまう。

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リードを噛んで遊ぶ陽

 

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冬の馬たち 冬の差し入れ

春から秋の間は、雑草も伸び放題、畑の野菜もたくさん取れるので、馬たちにとっては楽しみの多い季節だと思う。


ご近所さんが、雑草を刈って放牧場に入れてくれたり、野菜くずや葉っぱの部分など、差し入れしてもらえる。
それが、冬になると、雑草は枯れ、取れる野菜が少なくなって、差し入れが少なくなってしまう。


秋までは、あまり食べなかった枯れ草も、冬になるとケンカしてまで食べている。

 

乾草のエサは十分やっていると思う。
でも、馬たちにとって差し入れというのは、特別な楽しみらしい。

 

今の時期、もう収穫は終わってしまっているけど、かろうじて、大根、白菜、かぶなどを差し入れしてもらえることがある。

 

馬たちは、いつも差し入れしてくれる人の軽トラを覚えていて、走ってくる。
軽トラなんてどれも同じに思えるけど、ある程度は見分けられるらしい。

 

一年中変わりばえのしない乾草と違って、その時々に取れる野菜や雑草は、一番季節を感じることができる。


馬たちにとって、気候の移り変わりを感じ取るためにも、本能的にも必要としているのかもしれない。

 

 

人間が来ると、差し入れを期待して近寄ってくる。

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何でも噛む陽。試しにハミを口に近づけたら、パクッと噛んだ。

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冬の馬たち 冬の風

埼玉は、夏は暑いでしょう?とよく言われる。


でも、都内に通勤していると、都内も十分暑いと感じる。
ビルばかりで風通しが悪く、下はアスファルトで照り返しが強いため、余計に暑さを感じるのかもしれない。

 

家の周りはほとんど畑や田んぼで、風通しはよく、下は土で、真夏でも昼間は冷房を使わないこともある。
ニュースでは、最高気温を叩き出したと騒いでいることがあるけど、駅前など街中に比べたら、同じ市内でもそこまで暑くないんじゃないかと思っている。

 

「この辺は、夏じゃなくて冬だよ!」
引っ越してきたときに、ご近所さんに言われたことがある。

 

本当にそう思う。

 

冬はすごい。
とにかく風が強い。
まるで毎日が台風。

 

玄関のドアを開けられない。
開いたら閉められない。
母は、よく窓から出入りしているぐらいだ。

 

馬たちも、多少はこの強風を警戒していると思う。
乗馬クラブなどでは、強風の場合、乗れる馬が限られることがある。
馬によっては、強風に驚いて、暴走してしまうことがあるからだ。

 

楽のようにちょっと怖がりな馬は、強風の日に乗るのは躊躇してしまう。
それでも、毎日毎日の強風にはさすがに慣れてきたのか、実際乗ってみると、特にいつもと変わった様子はなかったりする。

 

でも、いつもは単独行動していることが多い詩が、強風のときだけは楽や陽とべったり一緒にいるから、やっぱりちょっとは怖いのかなと思う。

 

 

強風の中でも、気にも留めず母を乗せていた詩

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陽もときどき無口をつけて引き馬の練習をしている。

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