いろいろ壊す馬たち
放牧柵を作るときに、材木で作る場合や、単管パイプで作る場合がある。
うちはプラスチックの柵で、中国から個人輸入で購入した。
日本でも、バイナリフェンスという名前で売り出されていて、家の周りに設置する人もいるようだ。
材木の場合、どんなに防腐剤を塗っても、地面に直接埋めてしまうと数年で腐ってきてしまい、そのうち馬が壊してしまう。
単管パイプで作る場合は頑丈だけど、パイプ同士の接続部分で馬がケガをしてしまうことがよくある。
プラスチックの場合はこうした心配があまりないけど、馬の力では簡単に壊れてしまう。
なのでうちは、柵の内側に電気柵を通している。
電気柵は、小さな箱の上に小さなソーラーが付いていて、箱の中のバッテリーに蓄電する。
そこから、柵の内側に回している電線に弱い電気を流す。
静電気程度の刺激だけど、馬は一度触ると、もう触ろうとしない、これで本体のプラスチック柵も安心…と思っていた。
ところが最近、プラスチック柵が壊れているのを何度か発見した。
どうも電気が流れていないらしい。
壊れているなら直さなければならないので、販売元に送って見てもらうことにした。
いつから電気が流れていなかったのかわからない。
馬たちは、いつ気がついたんだろう。
柵を壊すのは、柵の間から首を伸ばして、外の草を食べようとするのが原因だ。
もっともっとと首を伸ばすうちに、バキッと壊してしまう。
食べたい気持ちはわかるけど、外へ出て行ってしまったら大騒ぎになってしまう。
今はヒヤヒヤしながら、直った電気柵の到着を待っている。
青い線が電気柵
内側の電気柵が壊れているため、本体の柵を壊してしまった。