初めての無口
9月28日(水)
馬の頭に付ける無口、ウシの場合はモクシというらしい。
これを付けないと、引いて歩くことも、つなぐこともできないので、付けられるよう慣らす必要がある。
楽は、生後8ヶ月でうちに来た時、無口を付けてつながれるところまでは調教済みだった。
詩がうちに来たのは3才の時で、無口を付けてつなぐことと、無口に引き手(リード)を付けて歩く、引き馬をするところまではできていた。
なので、初めて無口を付ける、というのは、私にとっても初めての挑戦になる。
埼玉県神川町に、かんな馬の会という、有志で馬を飼育している団体がある。
道産子や木曽馬を飼育していて、種付けや初期調教も自分たちでやってしまう。
馬たちへの愛情を強く感じる飼育方針で、とても研究熱心なので、いつもいろいろ教わっている。
かんな馬の会で、今年4月に生まれた子馬は、生後1ヶ月で無口を付けて、引き馬の練習を始めたそうだ。
生まれた直後からたくさん触って、人間に慣れている子馬。
それでも、簡単に引き馬をさせてくれたわけではなかったそうだ。
陽も、生後3~4日のときに、ビニールひもで作った簡単な無口を付けてみたら、パーンと飛び跳ねた。
いいかげんに結んで作った無口だったが、たまたまほどけず、陽に付いたままだった。
一度無駄な抵抗だとわかると、馬はあっさり諦めたりする。
陽が跳ねたのは一度だけで、それで大人しくなった。
あれから何日も経つので、あらためてまた付けてみた。
最初は多少嫌がったが、何度か付けたり外したりしているうちに慣れてきたようだった。
「引き馬の練習も早めに始めたほうがいいよ」とかんな馬の会の方から言われていたし、近いうちに始めようと思う。
ビニールひもで作った無口