子馬、初めての放牧
9月11日
赤ちゃんは、日に日に、というより、時間ごとに、どんどん歩き方がしっかりしてくる。
目も見えてきているようだが、たまに物にぶつかったりしている。
詩がエサを食べているとき、赤ちゃんが乳を飲もうとすると、詩が嫌がって赤ちゃんを蹴ることがある。
育児ストレスかと心配になる。
赤ちゃんのほうも、馬房の中をピョンピョン走り回るようになった。
生まれてから丸2日、詩と赤ちゃんは馬房に入れておいたけど、母子ともに気分転換をさせようと、少しだけ外へ出してみた。
赤ちゃんは、詩が外へ出ても、最初は怖がってヒンヒン母馬を呼んで、なかなか外へ出てこなかった。
父馬の楽は、初めて赤ちゃんと触れ合うことになる。
最初は何事もなく落ち着いているように思えたが、赤ちゃんが勢いよく走り出すと、楽が威嚇するような走り方で後を追いかけて行った。
それをまた詩がエキサイトして追いかけ、楽を蹴り上げたり、ちょっと危ないと感じる場面があった。
楽は、まだこの子馬がどういう存在なのか認識していないようだし、詩のほうも、放牧どころじゃなく、気が気じゃないようで、しばらくして自分から馬房に帰ってしまった。
30分程度だったけど、赤ちゃんは疲れたらしく、馬房でぐっすり寝てしまった。