道産子(北海道和種馬)飼育日記

埼玉県で道産子3頭を飼育しながら会社勤めしています。

新たに馬を飼い始める

8月ごろ、かんな馬の会という、有志で馬を飼育している団体の方からの紹介で、柴崎さんという方が群馬から遊びに来てくれた。

 

柴崎さんは、今年の4月に馬の会で生まれた子馬を引き取る予定になっていて、準備を始めたところだった。
陽が生まれた後も、何度か来てくれて、馬たちをかわいがってもらっていた。
私が教わっている馬の先生が来たときには、先生とも熱心に話をしていた。

 

先日、いよいよ馬を引き取るという連絡をもらった。
自分のことのようにワクワクして、ぜひ見学させてほしいとお願いして、初めてお邪魔した。

 

私が着いたときには、まだ馬は到着していなかったので、まず見学させてもらった。
大きな農家のお家で、敷地は広いし、立派なログハウスを一軒自作してしまうほど、何でも自分で作ってしまうそうだ。

 

自宅の敷地に馬房と小さい放牧場が作られていて、冬はそこで飼育するということだった。
そして、夏は広く見晴らしのいいところに放牧場があり、昼夜放牧する予定だという。

 

素晴らしい環境だった。

 

しばらくして、かんな馬の会の馬運車が到着した。
馬の会で生まれた、アオバくん。
柴崎さんは、アオくんという呼び名に決めたそうだ。

 

生後8ヶ月の男の子で、お母さんが道産子、お父さんが木曽馬。
この子が生まれた翌日、馬の会へ行ってアオバくんを見せてもらった。
小さくて弱々しかった赤ちゃんは、今は凛々しい子馬になっていた。

 

アオくんは、馬の会から柴崎さんに引き渡され、放牧場に入った。

 

馬房の扉は開けてあったが、アオくんは、警戒して入ろうとせず、仲間を探してウロウロしながら何度も鳴いていた。
切ない別れでもあるけど、幸せになる新しい出発でもある。

 

柴崎さんの喜びと少しの不安も、馬の会の方たちの別れへの思いも同時に感じて、感動的な場面だった。

 

この場に立ち会わせてもらえて、本当によかった。

 

 

馬運車の中。少し緊張気味のアオくん。

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放牧場に入った。

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馬運車から降りる

 

かんな馬の会から柴崎さんへ。アオくんの新しい馬生が始まった。

 

馬房へは最初は入ろうとしなかった

 

夏の放牧場からの絶景。トンビの大群をはじめて見た。

 

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馬たちとサッカーW杯

連休中、午後から行ってもいいかというメールが友達から来た。

 

バイクが趣味の大村さんは、最近大型免許を取り、カワサキの大きなバイクを買って、毎週末に乗り回していると聞いていた。
今日は気が向いて、うちに来ようと思ったということだった。

 

若い頃、サッカーファンだった私は、浦和レッズや日本代表の試合を追っかけていた。
1998年、日本代表のW杯初出場となったフランス大会でチケット交換をした、それが大村さんのサッカー仲間、笹川さんだった。

 

東京でチケット交換をしたあと、笹川さんたちとはフランスで再会した。
彼らは、1990年のイタリア大会で知り合い、3度目のW杯観戦だったそうだ。

 

それがきっかけで交流が始まった。
こんなに長い付き合いになるとは思わなかったけど。

 

彼らは、日本戦には興味がなく、ブラジル、アルゼンチン、スペインの試合をいつも観戦していた。

 

私は、いつも1試合は日本戦を見ることにしていた。
そんな事情もあって、一人旅でW杯を観戦していたが、気がつけば、だんだん彼らと一緒に行動するようになっていた。

 

2002年日韓大会、2006年ドイツ大会、そして、2010年南アフリカ大会と2014年ブラジル大会では、日本戦以外では、ほとんど一緒に行動するようになっていた。

 

この日は、たまたま母が家にいた。
大村さんは、年末にみんなで飲み会をすることになってるけど、そこでロシアのことを話し合いたい、と言った。

 

2018年、ロシア大会。

 

馬を飼い始めてしまい、さすがに現地観戦は難しいと思っていた。

 

大村さんは母に、「お母さん、馬の世話お願いします!」と明るく言った。
母は、「どうせ行くつもりだと思ってたけど…」と苦笑い。

 

母は、私がW杯に行くなら、その期間中、友達を呼んで飲み合宿をしようかなと、うっすら計画していたという。

 

そうはいっても、実際にロシアへ行くかどうかは、これから悩みどころになると思う。

 

大村さんのロシアへの思いは強い。
「笹川さんが2018年に還暦だから、もう最後のW杯だ。赤の広場で赤いチャンチャンコを着せよう」

 

でも、2014年のときも、最後のW杯と言っていたので、ロシアが本当に最後になるのかどうかは、誰にもわからない。

 

 

昔サッカーをやっていて運動は得意ということだった。速足まで軽くできてしまった。

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ご自慢のバイ

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日本が大躍進を遂げた2010年南アフリカW杯。試合前に集まっていた子どもたちと記念写真を撮った。

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ヨーロッパに占領されていた歴史があるせいか、南アフリカ馬術が盛んらしく、見学してきた。

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クラさんとクリスマスの流鏑馬練習

クリスマス真っ盛りだというのに、クラさんは馬の練習をするためにうちに来た。
いつものように、馬と弓の練習、ほかに、ちょっと作業を手伝ってもらった。

 

今年のはじめに、腰を痛めてしまい、馬糞の処理が追いついていない。
畑に山盛りになっている馬糞を平らにならすため、作業に協力してもらった。

 

クリスマスに乗馬ならまだ格好がつくけど、馬糞を運ぶ作業は地味すぎる。
でも、おかげでだいぶ片付いた。
これで、耕運機を入れることができる。

 

仕事の都合上、年末年始は休める日と休めない日がある。
もともと掃除が苦手だし、このスケジュールでは大したことはできないだろう。
というわけで、この馬糞運びをもって、年末の大掃除はめでたく終了ということにしたいと思う。

 

来年こそ、家の中や物置もちゃんと片付けようと決意している。

 

クリスマスの華やかさを無理やり演出するため、馬たちには改めて仮装してもらった。
クラさんは、いつもはあっさり終えてしまうけど、今日は詩でじっくり歩く練習をしていた。
最初の頃に比べると、リラックスしてきているように見えた。

 

クリスマス乗馬

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クリスマス放牧再び

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馬糞運びを手伝ってくれた

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馬たちのクリスマスファッションショー

今年も残りわずか。
そして、もうすぐクリスマス。

ドンキや100均で揃えたグッズを、馬たちが驚かないよう、少しずつ慣らしながら、仮装大会、いやファッションショーをやってみた。

しばらく畑の放牧場で写真を撮っていたら、近所の子にウケたのでよかった。

今度の3連休には、またこんな感じでしばらく放牧したいと思う。

 

あわただしい年の瀬ではありますが、どうかみなさま楽しいクリスマスを!

 

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子ども用のサンタスカートはイマイチだった

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トナカイ帽はぺちゃんこ

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おっぱいが飲みづらかったかも

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詩は堂々としていた

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楽の何か言いたげな目…「飼い主の趣味だから仕方なく付き合ってます」

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3頭の放牧

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陽サンタが畑の放牧場に入ります。

 

陽の飾りをおいしそうな草だと思った?楽

 

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馬たちの寝相

馬の睡眠時間は、2時間とか4時間とか言われている。
確かに、夜は遅くなってもウロウロしていて、ゆっくり寝ている様子はなさそう。

 

だけど、天気のいい昼間、馬たちはよく昼寝している。
しょっちゅうゴロゴロしていて、これを見ていると、もっと睡眠時間は長いんじゃないかと思ってしまう。

 

人間と同じように、馬も夢を見たり、寝言を言ったりするらしい。
楽がうちに来たばかりのころ、寝ながら「ブフッブフゥ」と言っていたことがあった。
母馬や仲間たちのことを夢に見ているんじゃないかと、勝手に想像して切なくなっていた。

 

最近は、少し砂を敷いた丸馬場でみんなで寝ていることが多い。
近づくと、詩はすぐ起きてしまうけど、楽と陽はなかなか起きない。


楽のお腹を枕に、寝てみたことがあったけど、起きなかった。

 

この日も風がなく、ポカポカ陽気だった。
楽も陽も寝息をたてて、よく眠っていた。

 

 

日当たりのよいところでお昼寝

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ブゥ、ブゥという寝息の楽

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陽の血統登録書

1ヶ月ほど前、日本馬事協会の人が、陽の血統登録に来てくれた。

 

後ほど登録書を送ってくれるということで、楽と詩の登録書も持って行った。

 

先日、登録書が届いた。
陽だけでなく、楽と詩も新しいものが送られてきた。
書式は同じだけど、繁殖登録番号が記載されていたのと、所有者が北大から私に変更になっていた。

 

楽と詩は、北海道大学の静内牧場から来た。
北大での馬の名前の付け方は、オスは母馬の名前+生まれ年、メスは母馬の名前+その年の歌会始のお題、と聞いたことがある。

 

もともと御料牧場だったところを、土地の一部と馬たちを北大が引き継いだらしく、その名残のようだった。

 

なので、楽は血統登録上は「道桜14」、詩は「岸姿」という名前になっている。

 

これとは別に、呼びやすい名前をつけるつもりでいた。
初めて飼う楽には、楽に楽しく一緒に暮らせるように、詩は女の子らしくて、姓名判断で画数のいい字で呼び名を決めた。

 

陽の血統書には、登録上の父と母の名前が書かれている。
楽と詩がまだ北大にいて、会いに行ったときのことを思い出した。

 

あれからあっという間だったけど、それなりに時間を重ねてきたんだな、と思った。

 

 

陽の登録書。ちゃんと楽と詩の子どもになっていた。

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北風が強く吹く日が増えた。風が強い日は、馬たちの前髪?が風になびく

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初めての外乗は危険な香り?

ここ最近、馬たちを外へ連れて行ってみたい、外乗と言って、外で乗ってみたいと思うようになった。

 

なので、週末になると、陽にハーネスを付けて、それを詩の鞍に付けて、丸馬場の中で一緒に歩く練習をしていた。

 

ただ、楽と詩には誰かが乗って行かなければならないので、もうひとり、馬に乗り慣れた人がいるときにお願いしようと思っていた。

 

先日、長く流鏑馬をやっている知人が来て、楽と詩に乗った。
うちには何度か来ているけど、久しぶりだった。

 

いい機会なので、ちょっと外へ出る練習に付き合ってほしいと頼んだ。

 

馬たちは、初めて外へ出るわけで、もし興奮すれば何が起こるかわからない。
図太い詩はともかく、気が小さい楽は、ちょっと不安材料だった。

 

というわけで、「私が詩に乗る」と言うと、「えっ?」という知人。
「いや、そっちが乗れば?」「いやいや、どうぞどうぞ」というやり取り。

 

馬たちの初めて物語には、いつも人間たちの”ゆずり合い埼玉”、またはダチョウ倶楽部の”どうぞどうぞ”のような話が付き物になる。
結局、知人が楽に乗ってくれることになった。

 

まず、陽にハーネスを付けて、詩の鞍に付ける。
最初に丸馬場の中を歩くと、もうだいぶ慣れていた陽は、トコトコ付いてきた。
様子を見て、畑の放牧場へ。
こちらも、問題なくトコトコ付いてきた。

 

これなら大丈夫かな、と、いよいよゲートを開けて初めての外へ。

 

ところが、陽のハーネスが、軽くゲートに引っかかってしまい、陽が突然バタついた。
いつもなら無反応な詩も、初めて出る外への緊張感で、一緒にバタついてしまった。

 

そこで、止まったまま落ち着ける…、馬も自分も。

 

楽は、少しは緊張していたようだけど、思ったより落ち着いていた。
詩は、なかなか緊張感が解けなかったけど、少し歩いては立ち止まり、じっと何かを考えているようだった。
意外にも陽は、一番緊張感なく、トコトコ付いて来ていた。

 

ゆっくり放牧場の周りを半周して、家に戻った。


帰ってきてしまえば、「はやくご褒美のリンゴちょうだい」という、いつもの馬たちに戻っていた。

 

最初はなかなかちゃんとついて来なかった陽。詩を引いて歩きながら練習した。

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慣れてくると、人間が詩に乗った状態でついてくる練習をした。

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